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旅にでたい

 久々の更新です。今回は僭越ながらお薦めの本と、私のエッセイを。
 鉄道マニアには「撮り鉄(写真を撮ることだけが命)」「葬式鉄(廃止になる列車や路線だけ興味あり)」「スジ鉄(時刻表がバイブル。数字をみて妄想を膨らます)」などジャンルがあるのですが、私は一通りやった今、「模型鉄(鉄道模型に浸る)」と「乗り鉄(列車に乗って揺られているだけで幸せ)」に落ち着いています。先日書店で手に取った「青春18きっぷ ポスター紀行(講談社)」。JRの青春18きっぷのポスター写真集なのですが、その構成やキャッチコピーが、私を旅へと誘ってやみません。思えば、学生時代の夏休みや冬休みにはいつも放浪の一人旅に出ていました。その時に使ったのは20日間乗り放題の周遊券や、件の青春18きっぷでした。鈍行列車を乗り継ぎ、宿泊は夜行列車の固い座席で時刻表を枕にして眠り、夜行列車がないときはユースホステル。時間や乗り継ぎの都合上どうにもならない時だけ泣く泣く特急に乗る。そんな旅をしていました。この本をみていると、色々なことが思い出されてきます。
 大阪から2日かけて列車を乗り継ぎ、たどり着いた極寒の北海道でみた流氷。根室標津の一面の雪景色。夏の北海道ではレンタサイクルで走った富良野の丘。根釧台地で群れる丹頂鶴。サロベツ原野では見渡す限りの地平線というものを生まれて初めて見て感動。そこから出るはずの稚内へ行くバスが前日で運行終了となっていて、茫然としているときに声をかけてくれて最寄り駅まで送ってくれたおばさん。その後たどり着いた稚内の駅前の小汚い食堂で食べたほっけ定食は、今でも私の人生で一番おいしかったほっけです。リンゴの木々の向こうに見える岩木山。天候によりその色を変える日本海。萩でふらっと立ち寄った寿司屋さんのウニは、全く臭みがなく絶品でした。天竜川にひたすら寄り添う飯田線では日本の原風景に見とれました。今はなき、旧余部鉄橋では鈍行列車の窓を開け放ち、空を飛んでいる気分になれました。出雲の山奥の小さな駅で夕日の中、下りて行った親子連れの姿は、なぜか今も強烈に記憶に残っています。一日かけて回った紀勢本線からみる太平洋はどこまでも広く青く、呉線や予讃線からみる瀬戸内海は箱庭のようです。外輪をあえぎながら登るディーゼルカーに感情移入し、峠をこえたところで見えた阿蘇山の威容。この本をみていると、懐かしい旅の思い出がよみがえります。
 この本に出てくる写真は、マニアでない人でも十分楽しめるきれいな写真ばかりです。皆さんも書店で見かけたら、一度手にされてみてください。きっと旅に出たくなるはずです。私はもう出たくて仕方がありません。何とかならないものでしょうか。。。ではまた。

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