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別れ

 娘がピアノを習っていて、どんな曲を弾いてほしい?ときかれて、ピアノの曲を考えた時に思い出すのはショパンの「別れ」という曲です。クラシックではオーケストラもいいのですがピアノの独奏曲のほうが好きで、なかでも「別れ」のもの悲しい感じがすきなのです。でも娘にはまだ難しいらしく今のところ却下され続けています。出会いがあれば別れがある。ここ2,3ヶ月、車のことで出会いと別れがありました。今日はちょっとその話でもしてみようと思います。
 物心ついたときから私にはいつか乗りたい夢の車がありました。それは誰もが知っている日本を代表する、丸い4つのテールライトのサーキットの似合う車です。免許を取ったときに親にせがんだものの高すぎると却下され、医師になり自分で稼げるようになってやっと買えたのが18年前。当時勤務していた病院の玄関前に納車されたときの光景は昨日のことのように覚えています。今までどこへ行くにも一緒に走ってきました。10円傷を受けたこと数しれず。追突も一度されました。横柄な社長のメルセデスでした。そのせいもあり、今でもメルセデスはどちらかといえば嫌いです。盗まれそうになったこともあります。セコムをつけていたおかげでGPS追跡してもらい事なきを得ました。所轄の警察官がセコムすごいなあ、と感心してました。それは自分たちの仕事では?と思ったりしました。
 その車の性能はすばらしく、私ごときの腕ではアクセルを全開にすることは怖くてできないほどでした。でも走る曲がる止まるの全てが一流で、これほど安全な車はないと感心し、ずっと乗り続けてきました。結婚して家族から古い、汚い、うるさいといわれ続けながらもこれだけは壊れるまで乗りたい、そう思わせる車でした。
 しかし形あるものはいつかは滅びます。色々な箇所が壊れてきて、都度修理を依頼するもののもう部品がないといわれるようになってきました。日々忙しく、片道数kmの渋滞に巻き込まれながらの通勤の往復だけではその魅力を味わうこともできません。「別れ」を決断しました。一緒に走った18年、16万4千km。一生忘れることはないと思います。
 新しい車は往診に使うこともあり、小さくて取り回しのいい車を選びました。今日本で売れている車のベスト3に入っている車です。いまどきの、しかも売れている車はある意味やはりすごいです。静かだし燃費はいいし物は乗るし、かゆいところに手が届く装備が満載です。しかも安い。売れるわけです。でも今の私には次の夢の車ができています。それに乗ることができる日まで、日々仕事を頑張ろうと思うこのごろです。

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